セルフコーチングを阻害する5つの代表的な5つの代表的なパターンがあります。これらを「思案の罠」と呼び、それぞれ「〜回路」と呼んでいます。
ひとりで考えていると、こうした回路にはまることはよくあることです。しかも、入るまい、入るまい、と思うと、かえってそこにずっぽりはまってしまいます。
では、どうしたらよいかと言うと、セルフコーチングをやっている時に「あ、〜回路に入ったな」と気づいたら、その回路に、はまった自分を上空から見下ろすようなイメージを脳裏に描き、そこから出てくる状況を映像化することです。
こうした回路に絶対に入らない人などめったにいませんから、時々、入ることは覚悟した上で、「入ったこと」に気づいたら、速やかに抜け出して、次の建設的な質問を自分に問うことが大切です。
主な「回路」として次の5つがあげられます。
(1) なぜなぜ回路
「どうして、こんなことになってしまったんだろう?」
「なんで僕ばかり、こういう目に遭うんだ?」
「なぜ、私には彼女のような能力がないのかしら?」
などというように、自分に対して「なぜ、どうして」と問いを発すると、だいたい、暗い気持ちになっていきます。
しかし、こうした問いには答えがありません。仮に「それがあなたの運命です」と宣告されたところで、何の救いにもなりません。
むしろ、自分の置かれた状況を前向きに受け止めることが大切です。
「今は、こういう状態なのだ」と冷静に受け止めて、状況を客観的に分析し、プラス材料を探していくほうが、よほど建設的です。



