「部長は私に対してあまり期待していないのではないかしら?」
「最近、彼がよそよそしいのは、この職場のやり方になじめないからだ」
他人の心の中のことを正確に把握することはできません。当て推量、憶測は当たっている場合もあるでしょうが、誤解、勘違い、間違った先入観であるかもしれません。
不確かな推測に基づいて、戦略や行動計画を立てるのは、とても危険です。
ですから、セルフコーチングの中で「憶測回路」にはまったと感じたら、いったん立ち止まることです。
そして「現時点で事実として把握していること」と「推測していること」を分けてください。
その上で、「より的確な情報を得るためにはどうしたらいいだろうか?」を考えて、必要な判断材料を収集する方法を検討するのが建設的です。
(5)散漫回路
集中力が持続する長さは、人により長短がありますが、ひとつのことを長時間考え続けるのは難しいことです。
「気が散る」というのは、誰にとってもよくある話ですね。
そんな時には、「セルフコーチング、セルフコーチング」と声に出してから、おもむろに次の質問を自分に向けて発してみましょう。
周囲の人や環境がどうしても気になる場合には、場所を変えるのも1つの方法です。



