2011年08月08日

人は哀しくて哀しいと言う訳ではない。

哀しくても泣く訳でもない。

人は、泣くことが出来るから哀しくなるのだ。


哀しいと表現出来るから哀しくなれるのだ。

可笑しいから笑うのではない。

笑うことが出来るから可笑しく思えるのだ。


哀しいとか嬉しいとか楽しいとか苦しいとか、そうした感情は、内から湧き出るものではない。


人と接することで、他人に対して表現することでやっと明らかになるものなのだ。



(西巷説百物語、京極夏彦)


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怒るから手を上げるのではない。

手を上げたから怒るの。


「ひとり」で起こっている奴はいない。

「ひとりの理由」で泣いている奴はいない。


誰かの手に触れたから涙が出てくる。

あなたが「詩」を口ずさむから、優しくなれる。


無人島でひとりで暮らしていたら、「喜怒哀楽」の感情は消えるだろう。


あなたがいるから、僕は嬉しんだ。

あなたがいるから、僕は悲しいんだ。


きみがいるから、僕は優しくなれるんだ。

きみがいるから、僕は怒ったりもするんだ。



あなたの顔を見た瞬間に涙がこぼれてきた。





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2011年07月24日

『一匹狼』のいい点は

権力に対して猛烈に反抗する人は、その態度自体をもって彼(その人)が権力的な人であることを示している。


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「権力欲」というのが人間にはある。

権力はたいていの人が手を離せないものらしい。


会社の中を眺めてみよう。

権力を盾にとる人。

権力を目指している人。

「反体制」というのが権力を持って「体制」と区別ができなくなる。


『一匹狼』のいい点は、権力から自由に解き放たれていることだ。

そのほうが自由気ままに生きることができるからね。



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