2013年12月06日

超おすすめの小説、面白い小説「博士の愛した数式」とそのモデル

超おすすめの小説、面白い小説「博士の愛した数式」とそのモデル

■「放浪の天才数学者エルデシュ」 ポール ホフマン (著), 平石 律子 (翻訳):草思社(刊)

どこにも所属せず、定住地を持たず、古びたブリーフケースには替えの下着とノートのみ。

世界中を放浪しながら、一日十九時間、数学の問題を解きつづけたという伝説の数学者、ポール・エルデシュ。

四大陸を飛びまわり、ある日突然、戸口に現れて言う。「君の頭は営業中かね?」

八十三歳で死ぬまでに、発表した論文は1500、有史以来どんな数学者よりもたくさんの問題を解き、しかもそのどれもが重要なものであったという。

悩める奇才ゲーデルを励まし、アインシュタインを感服させたエルデシュ唯一のライバルは、美しい証明を独り占めしている「神さま」だけだった。

子供とコーヒーと、何よりも数学をひたすら愛し、史上最高の数学者にして宇宙一の奇人。数学の世界をかくも面白くした天才のたぐいまれなる人生を描いた本。

実話です。

「博士の愛した数式」小川洋子(著)の主人公のモデルと思われる。

こんな人生を歩んでみたい。

「放浪の天才数学者エルデシュ」
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●「博士の愛した数式」は記憶時間が80分の数学者と家政婦とその息子の心暖まる話。

この年末年始に超おすすめの面白い小説です!!

1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。

事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。

現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。

あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。


家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。

彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。

数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。

しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。

彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。


80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。

物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。

しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。

博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。

3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。

それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない。




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2004/9/5 vol.123
posted by ホーライ at 03:57| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

哲学で、ごった煮的人生は進む

最近、読んでいるのが哲学入門、という体の本。


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ただし、哲学と言っても難しくない。

と、言うのも書いているのが「土屋賢二」先生だから。

この土屋先生は長い間「お茶の水女子大学」の哲学の教授をやっていた。(既に定年退官した。)

「お茶大」を出てきた新入社員に土屋先生のことを聞くと「ちょっと変わった先生です。」と言っていた。

で、この土屋先生のエッセイが面白いのだ。

「週刊文春」などにも連載している。


たとえば・・・・

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土屋先生のエッセイのどこが面白いかというと、題材(テーマ)もあるのだが、それよりも「表現方法」が面白いのだ。

「棚から哲学」の本の帯にもこうある。

「本書を読むとすべてが疑わしくなる。常識も人間も哲学も天気予報も疑わしくなる。とくに著者のいうことが疑わしくなる。」

これらの本は「哲学」と銘打っていても、全く「哲学」の話は表だってしていない。

日常の「ちょっとしたこと」をエッセイしながら、それとなく「疑うとはどういうことか」等をかすかに匂わせている。


ところが、今、僕が読んでいる「ツチヤ教授の哲学講義」では、真正面から「哲学」の講義をしている。

と言うか、「お茶大」の講義を文書化したものだ。


僕は昔から哲学が好きなのだが、そのきっかけはNHKラジオで「ソフィーの世界」というラジオドラマを聞いてからだ。

この「ソフィーの世界」も哲学の入門書になっている。

それも中学生程度の人を対象としているので、とても理解しやすく面白い。


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「時間とは何か?」「存在するとはどういうことか?」等と言うことは、普段意識していない。(少なくとも僕は)

そういう「形而上学的疑問」というものを考えるのも、せっかくの人生だから、面白いし、有意義だ。(少なくとも僕にとっては。)


サスペンスモノ、科学モノ、村上春樹モノ、数学モノ、東野圭吾モノ、哲学モノなど等をごった煮しながら、僕の人生は進んでいる。





・・・・・・・あ!ついでに、ここで「広告」を。

今度、僕がセミナーをやります。

製薬業界の皆様を対象としたセミナーで、この手のセミナーは僕にとっては4年ぶりです。

治験を担当するモニターの皆様や人材開発を担当されている皆様など向けのセミナーです。

もし、よろしかったら、どうぞ、お申込みください。

少し受講料が高いのですが、その金額分以上の価値のあるセミナーを行いたいと思っています。
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7月の下旬にも別のセミナー主催会社で「人材開発」をテーマとしたセミナーをやりますので、日程等がきまりましたら、ご紹介させて頂きます。


あれ? 今日は何の話だったけ?(と言うようなセミナーには決していたしません。)

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ラベル:哲学
posted by ホーライ at 20:18| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

お勧めの本★そっと涙したいなら★「博士の愛した数式」小川洋子(著)

「博士の愛した数式」小川洋子(著)


ひとことで言えば、美しい物語だ。

本屋大賞をとったのもうなずける(2004年)。



1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。

事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。

現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。

あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。


家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。

彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。

数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。



しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。

彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。


80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。

物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。

しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。

博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。(涙が自然にあふれるはず。)


3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。

それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない



読み終えた時に、ゆっくりと暖かい気持ちになれる。

少し前向きな気持ちで明日からやっていこうと思う、それが小説のもつ絶対の力。

この本にはそれがあふれている。

(数学のもつ美しさもホンノちょっとですが、味わえます。)



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posted by ホーライ at 12:02| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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